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紫陽花の出番

 コロナ感染の減少傾向には、ひとまず安堵の様相を呈しているようですね。
 そうした状況に準じて経済的な動向も待ってましたとばかりに活発化しつつ
 あるようです。
 相変わらず逼迫した世界情勢の鎮静化は見られず、加えて日本国内では
 次から次への諸物価の高騰が拍車を掛けて、何だか目まぐるしい昨今です。

 そうした中、関東甲信地方が思いの他早い梅雨入りとなりました。
 例年よりも一日早いとは言え、九州南部よりも早い梅雨入りは久々という
 ことですね。
 こちらでは梅雨特有の蒸し暑さは感じられず、梅雨寒の連日に長袖が重宝
 しております。

 皆様いかがお過ごしでしょうか。
 本日のショット1枚目は、まさしくこれぞ季節の花、紫陽花です。

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 白い西洋紫陽花

 この紫陽花はこれまでに何度か皆様にご覧頂いて参りましたが、
 咲き始めのショットは初登場です。
 一枝の挿し木から根付いて7~8年ほど経つでしょうか、今年が一番
 多い花数を見せてくれました。その数、優に40を超えております。
 紫陽花は剪定時期と剪定箇所が適宜であれば、ちゃんと期待に応えて
 毎年楽しませてくれます。
 梅雨が明けたら時を置かず、早めに枝の付け根の葉を2~3枚残して
 思い切り剪定します。
 かなりバッサリ切り落とすので、初めは勇気と覚悟の要る作業でしょう。
 残り花は切り花にして楽しみます。
 剪定後は丸坊主、すっかりコンパクトな姿になってしまいますよ。
 これも来年また見事に咲き誇る姿を期待しての一連の作業なのです。

 「紫陽花や出番とばかりの季(とき)来たる」  脩巳

 さて、お待たせ致しました、制作報告に参りましょう。
 前回は小休止でしたので、今回は一気に進んだ状況をご覧下さいませ。

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 耳を作る               耳穴の貫通

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 一通り終了              左斜めから

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 両耳、後頭部             顔正面

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 全長の仮設定(80cm)、立ち置きのための切り離し

 IMGP9013.jpg  IMGP9020.jpg
 二曲屏風に地塗りと構図・配置 1回目の押箔終了

 頭部、耳は乾燥後、研磨へ。胴体はこれから造形へ。
 手と足はこれからになります。
 二曲屏風は、120×100cm大。押箔はあと二回ほど重ねて行きます。
 テーマや題名は今のところ伏せておきます。
 いかが相成りますか、乞うご期待のほど!

 締めくくりに紫陽花のショットをもう1枚ご覧下さい。

 IMGP9023A.jpg
 山紫陽花

 この額紫陽花は山紫陽花の園芸種です。
 花は小振りで可憐。葉は細長で小さ目です。色は薄い青。
 元々の山紫陽花よりも華やかさを有しております。

 「葉に隠れその色淡し山紫陽花」  脩巳

 以上、今回はこれまで。
 入梅が早かっただけに長い梅雨の期間になりそうですが、梅雨時ならではの
 楽しみを見つけながら心豊かに過ごして参りましょう。
 皆様どうぞご自愛下さいませ。
 では、また、次回。

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緑風光る!

 季(とき)は新緑を謳歌し、鳥たちの歌声が緑風に乗って心地よい
 ハーモニーを奏でております。

 「万緑の中や吾子の歯生え初むる」と詠んだのは俳人の中村草田男ですが、
 この俳句は時季的にはもう少し深緑の頃でしょうか。
 溢れんばかりの緑に被われていると、「万緑」という言葉の持つ力強さは、
 「新緑・深緑」を超えて、まさしく言い得て妙ですね。
 うーん、技あり1本!
 元々「万緑」は漢詩の中に使われていた言葉だそうですが、草田男が
 俳句に初めて用いてからは季語として定着したと聞いております。

 皆様いかがお過ごしでしょうか。
 今回の1枚目は新緑まっ盛りの近隣のショットからどうぞ。
 ちょっと前の緑ですので今では先述の深緑に近い情景です。

 IMGP8972.jpg
 新緑まっ盛り

 「新緑や葉擦れに和する鳥の歌」  脩巳

 さて、本題へ参りましょう。
 今回は春ならではの山菜、薇(ぜんまい)の特集です。
 制作報告はお休みですので、次回をお楽しみに。

 こちらの里山では、蕗の薹(ふきのとう)が春一番の山菜ですが、早くは
 立春あたりから頭を覗かせ2月中頃から最盛期を迎えます。
 その後、桜の開花期になると次々と他の山菜が出始めます。
 薇、木の芽、ワラビ、山蕗などなど。
 「木の芽」は、一般的には山椒の新葉のことですが、私の故郷越後では
 アケビの新蔓(しんつる)を言います。
 今回ご紹介する薇は、林の中や野辺に多く見られます。

 IMGP8982.jpg
 野辺の草の中ににょきにょきと。綿を被っています。

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 収穫してきた薇。

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 綿を取り除いたところ。これから茹で作業へ。固茹で程度。

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 陽に当てて干し、一度揉んだ状態。

 このように手の中に適量を取り、掌で円を描くように優しく揉む。
 再び干す・揉むを何度となく繰り返す。

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 ほぼ干し上がり。天気次第で時間、日にちがかかる。根気との勝負。
 これもひとえに美味しさのため。

 以上、ざっとではありますが薇採りから下処理、天日干しまでをご覧
 いただきました。

 薇は、乾物・保存食品です。
 3~4年は持ちますが、古くなりすぎると灰汁(アク)抜きの際に溶けてしまい、
 食せなくなってしまいます。
 因みに灰汁抜きは、水から茹でて沸騰させず、手早く火を止めて時間を置き、
 冷ましてその水を捨て、薇の戻り具合を見ながら一連の工程を繰り返し…と
 大変手間暇がかかります。
 採取から下処理、乾燥、灰汁抜きと、調理して口に入るまでに、寝かせる
 時間を含めると最短でも半年以上1年未満はかかる代物です。
 灰汁抜きをして戻した薇は、キンピラにしたり薄揚やしらたきと、
 また、身欠きにしんなどと一緒に煮て食すると絶品です。
 自らが山遊びの傍ら摘んだ薇ですから、食する喜びもひとしおですね。

 そう言えばお隣り韓国の料理のナムルにも薇が使われていますよね。
 ビビンパの味にひと役買う薇は貴重な存在です。

 以上、薇特集でした。

 締めくくりに「30年ものの君子欄」をどうぞ。

 IMGP8994.jpg
 大鉢と小鉢

 大鉢は径50センチ大。今年は8本の株が花を付けました。
 以前松戸市に住んでいた際に、実に種から苗をおこした5センチ程の
 小さな鉢植えを頂きました。
 そこから30年経ち、その間に株が17株に増えて、もはや株分け不可能の
 状態です。
 持ち上げることはできず、引きずって移動させ場所替えをしております。
 右側の1本立ちは浦佐の姉からもらったもので、咲き始めて3年目を迎え
 ました。

 「歳経(ふ)るや君子欄とてそのように」  脩巳

 以上、今回はこれまで。

 お付き合い下さいましてありがとうございました。
 皆様どうかご自愛下さい。

 では、また、次回。

 

競艶・共演・饗宴…

 冬の寒さが長く続いたことに依るのでしょうか、今春の桜は例年にも増して
 活き活きとして色艶の鮮やかさが際立っていたように感じられました。
 暖冬よりも厳冬の年の方が桜の花は色鮮やかと聞いておりましたが、
 皆様の周辺の桜はいかがでしたでしょうか。
 とは申しましても桜前線の北上を迎える東北以北はこれからの話ですね。

 皆様お変わりなくお元気にお過ごしでしょうか。
 こちらの里山は地理的に銚子に近いせいか、桜の開花と満開は、例年
 東京よりもおよそ1週間ほど遅くなります。
 本日のショット1枚目は、その満開を迎えたソメイヨシノと菜の花の
 競艶・共演・饗宴…です。

 IMGP8938.jpg
 近隣の公園にて

 「競い合う花の宴や春爛漫」  脩巳

 さて、お待たせ致しました、制作報告へ参りましょう。
 前々回2月のブログにてお知らせしておりましたが、虎の絵が完成しました
 ので、先ずはご覧頂きましょう。

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 「白虎悠然」

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 顔全体、細部描きこみ
 
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 右目接近
 
 ホワイトタイガーの背景は純金箔円形と対比の赤。

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 「虎視眈々」

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 顔全体
 
 IMGP8940.jpg
 接近撮影
 
 こちらは赤虎。右肩上がりで構えのポーズをご想像下さい。
 背景の純金箔はホワイトタイガーの円形と異なり金箔の散らし押しをして
 おります。(平面的な中にも表情のニュアンスを作っています。)

 そして、次は、今秋10月の東京都美術館出品予定の作品制作継続です。

 IMGP8922.jpg  IMGP8924.jpg
 眼球を作る。顔内側から粘土を押し当てて形を整える。
 両眼終了。

 IMGP8932.jpg  IMGP8949.jpg
 後頭部を接合してから、首の穴あけ。
 身体のイメージ。全長80cm。

 制作状況はこれまで。
 秋の展覧会作品はいよいよ本腰を入れての作業に集中して参ります。

 締めくくりに1枚。

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 片隅に水仙花

 「凛として花水仙の清々し」  脩巳

 以上、今回はこれまで。
 お付き合い頂きましてありがとうございました。
 世界平和を祈願しつつ、コロナ対策共々皆様どうぞご自愛下さい。
 では、また次回。


ようよう春到来!

 世の中、次から次へと目まぐるしく難題続出ですね。
 3年掛かりの「コロナ」は第6波を数え、感染がなかなか収束しないまま
 ずるずると居座っています。
 そんな折も折、世界中がアッと目を疑う事態が発生しました。
 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻。
 21世紀の現在によもや戦争勃発とは…。
 アニメやゲームの世界ならともかく、人間世界の現実で繰り広げられている
 事実なのです。
 先の第二次世界大戦の経験を踏まえ、日本は元より欧米諸国、そして
 ロシアに於いても、多大な犠牲を払った戦争は二度と繰り返してはならない
 決定的な「教訓」として、人々の心の中に刻まれているはずです。
 ニュースの映像を目にするに付け本当に心が痛みます。
 人間の愚かな行為の一日も早い終焉を心から祈ります。

 皆様いかがお過ごしでしょうか。
 今冬はいつもにも増して寒さが長く続きましたね。
 立春とは名ばかりと分かってはいても、2月中で今日は寒さが緩んだと
 いう日は無かったような気がします。
 3月に入ってようやく春らしい天気になり、しかもそれは突如として夏日に
 近い気温の上昇で、いやはや極端な気候変動の様を呈しております。

 さあ、本日の1枚目のショットから始めましょう。

 IMGP8887.jpg
 遅き満開

 ようやく満開を迎えた八重咲きの梅の木です。
 近隣の道沿いのこの梅の木は、いつもこの時季にはもうとっくに散って
 しまっています。
 先述のように今冬の長き寒さが影響したのでしょう。
 およそひと月も遅く満開を迎えた次第。

 さて、制作状況に参りましょう。
 先ずは前回の続きから虎の絵。10号大の日本画です。

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 5割程度の進展

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 まだ3割ほど

 横画面は、5割程度の進展。ここから再三に渡り虎全体に少しづつ白の
 顔料を塗り重ねながら描き進めて行きます。
 縦画面は、まだ3割ほど。前回の青の背景を金箔に変えました。
 ここから赤虎の描写に入って行きます。

 次に、昨年末の日本橋三越干支展出品の2頭が装いも新たに寅年の
 方々へと旅立って参りました。

 IMGP8882.jpg
 羽ばたく金玉虎

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 にっこり青玉虎

 制作報告の最後は、今秋10月の東京都美術館に出品予定の大作、
 その立体人形制作。頭(かしら)の型起こしからです。
 今作は高さおよそ80センチの予定です。
 背景は二曲屏風(高さ120センチ、幅100センチ)ですが、今作は
 これまで数作にわたり発表してきた「桜花シリーズ」ではなく、背景描写も
 変わります。乞うご期待のほどを!
 
 IMGP8885.jpg  IMGP8889.jpg
 石粉粘土で型起こし           両目を開ける(裏)

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 表、ここから成形開始

 以上、制作報告はこれまで。

 締めくくりに1枚。

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 春光にクロッカス

 今春も庭の片隅にひょっこりとクロッカスの黄色が確認できました。
 春の色と言えばやはり黄色でしょうね。
 日本では菜の花と並んで春告げ花の代表格でしょうか。
 ヨーロッパでは、フランスの「ミモザ祭り」やイタリアの「ミモザの日」の花。
 ミモザはやはり黄色で春を告げる花と言われていますね。

 「黄の色の弾む心や春到来」  脩巳

 平和な春の日が一日も早く訪れますように。
 皆様どうぞご自愛下さい。

 では、また、次回。

南岸低気圧

 最近よく耳にする「南岸低気圧」とやらのお出ましの影響で、関東甲信越は
 1月以降3度の降雪に見舞われました。
 皆様いかがお過ごしでしょうか。
 前回のブログにてこちら里山の1月6日の新春雪景色をご紹介致しましたが
 関東はまたまた立春を過ぎてから2度目の雪と相成りました。
 こちらは東京や千葉県北西部のような明らかな積雪とはならず、みぞれ模様
 でした。
 うかがい知る様子では、東京辺りは湿ったぼたん雪が前夜から翌朝まで
 降り続きましたね。
 3~5センチ、多い所では10センチ位の積雪を記録したようです。
 都会のビル街に降る雪は、山林や里山に降る雪に比べて場所柄の違い
 こそあれ、それはそれで風情がありますね。
 天上から落ちて来る同じ雪ですが、たどり着く場面に依り雪が織りなす
 それぞれの表情がありますよね。

 「黙然としてビル街の春の雪」  脩巳

 都会の雑踏、喧噪を鎮めるように、ただただ黙々と降り続く雪は、ビル街を
 見上げる人々に何かを語りかけているような気がします…。

 さて、お待たせ致しました。制作報告に参りましょう。
 今回は平面作品です。今年の干支の虎の絵を描く機会がありまして、
 大きさはF10号(53×45.5センチ)大、日本画としての制作です。
 まだ始めたばかりですが制作順にざっとご紹介しましょう。

 IMGP8838.jpg
 下図スケッチ(横)

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 下図スケッチ(縦)

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 本画に写す前の作業

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 本画への写し

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 ホワイトタイガー、一部に金箔。(ピンぼけ!あしからず。)

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 ひとまずの写し

 制作報告は以上ですが、まだ完成見越しの20%ほど。
 これから先、日本画の顔料を重ねながら描き進めます。
 次々回4月のブログで完成作品をご紹介できるかと思っております。

 締めくくりにワンショット。

 IMGP8860.jpg
 シンビジューム

 日頃世話をしている甲斐があり、今年も期待に応えてシンビジュームが
 開花しました。
 8号鉢(径24センチ)に7本の花茎が付き、その内の3本がご覧の通り
 花開いております。
 気に掛けて注ぎ続ける「愛情」?に応えてくれる姿には、愛おしさを
 感じると共に何かしらもっと奥深いものを教えられる気がします。

 「幾年ぞ育て育てられ欄の花」  脩巳

 因みにこのシンビジュームは、株分けと植え替えを繰り返して8年の月日が
 流れました。
 育てることで自らが育てられているように感じております。

 以上、今回はこれまで。
 各自治体に依り対応の違いはあれ、コロナワクチンの3回目の接種が
 加速しております。
 引き続き感染対策に、そして花粉症にも留意の上、皆様どうぞご自愛
 下さいませ。

 では、また次回。

プロフィール

yosouemon

Author:yosouemon
新潟県生まれ
人形作家/画家
東京芸大日本画科卒
与左右衛門(よそうえもん)は
生家の屋号
本名 庭野脩身

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