春浅し

 「手のひらの小さき羽虫や春浅し」  脩巳

 寒し寒いと言っているう内に、いつの間にか春の気配が。
 蚊に似た小さな羽虫は、たやすく手にのせることができるほど、まだ、
 ようやく目覚めたばかりか、力弱くおぼつかない存在ながらも、確実に
 季節の先触れでしょう。

 皆様いかがお過ごしでしょうか。
 2月は春一番が吹いた後、春二番、三番と、かなりの強風に見舞われました。
 それも、いずれもが南風から北西の風へと急変し、これまでになく寒暖の
 くりり返しは目まぐるしい展開でした。

 まずは、本日の一枚目のショットから。

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 小さな踏切

 ご覧のように単線の小さな踏切です。
 ローカル電車にふさわしく、遮断機の鐘の音はカンカンカンと長閑な音色です。
 この遮断機の鐘の音は風向きによっては風に乗り、少し離れたこちらの地域
 まで聞こえて来ます。

 「遮断機の鐘の音千切る春疾風(はるはやて)」  脩巳

 春の強風に煽られて鐘の音は途切れ途切れに届きます。

 さて、制作進行に参りましょう。
 前回に引き続き「老犬」と「老猫」の進行状況です。

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 各々のボディと手           犬のイメージポーズ

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 猫のイメージポーズ          サンドペーパー研磨

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 和紙の下貼り             和紙貼り終了

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 犬の着色開始             猫の着色開始

 以上、制作はここまで。次回には完成作品をご期待ください。

 お次はほほえましくかわいいショットをどうぞ。

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 2月10日生まれの子山羊2頭と母山羊。

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 手前がメス、後ろがオス。

 2枚とも山羊の親子です。
 愛車フンダラベンツでの散策途中で偶然見つけた光景です。
 休耕田の跡地の小規模な山羊牧場。
 全頭でも10頭足らずの中に、つい先頃誕生したばかりの子山羊が2頭。
 この撮影時で生後2週間とのこと。
 ちょうど飼い主の方が餌の人参をやっているところでしたので、すかさず
 お願いして、山羊の糞を避けながら感動のパチリ!でした。

 締めくくりに季節の句を。

 「やわらかき光の空に初音かな」  脩巳

 2月25日、穏やかな陽差しの午前にうぐいすの初鳴きを耳にしました。
 もはや、笹鳴きではなくホーケッ、ケッキョという、まだまだ下手ながら、
 はっきりと「うぐいす」を主張しておりました。

 今回はこれまで。皆様どうかご自愛ください。
 では、また、次回。

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光の春

 暦の上では立春を過ぎ、降り注ぐ陽差しにも力強さが加わってきた
 今日この頃です。まさに、光の春といったところでしょうか。
 まだまだ寒さが続きますが、やがて訪れる春本番への期待がその寒さを
 ほんの少し和らげてくれる気がします。

 皆様いかがお過ごしでしょうか。
 前回ご紹介した近隣の白梅もすっかり満開を迎え、風にあおられて花びらが
 舞い始めております。
 花の話題は次々と事欠きません。
 今回は我が家の花の話題に参りましょう。
 1枚目のショットは、育てているシンビジュームの開花です。
 ピンクの方は、私の手元に来て早や4年目に入りました。
 ある施設の受付カウンターで、エアコンの風に当たって瀕死の状態にあった
 鉢を引き取らせていただき、育ててきました。
 
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 大きさは中型のシンビジューム
 
 これまで毎年ひと回りずつ大きな鉢に植え替え、現在7号鉢です。
 この春には初の株分けをする予定です。
 今年この鉢には13本の花茎が生じました。

 「この春もいのち繋ぎし蘭の花」   脩巳

 4号鉢で引き取った時の事を思い起こすと、よくぞまあここまで無事に成長して
 くれたものと感慨もひときわです。

 「春立つや鉢をこぼるる蘭の花」   脩巳

 さて、お待たせ致しました。制作状況に参りましょう。
 今回はキンネコの新しい仲間の紹介です。
 
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 爽やかなブルーを装って
 
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              淡いグリーンの目

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 装いは大正時代初期のちりめん地

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              凛とした丸顔
 
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 2匹の揃い踏み
 
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 締めくくりにもう1枚

 写真の犬と猫は知り合いの愛犬と愛猫です。
 2匹とも今はかなりの御老体とのこと。
 記念に創って差し上げることになりました。
 猫はともかく「キン犬」?は初の試みです。
 はて、いかが相成りますか。次回をお楽しみに。

 今回はこれまで。
 一日も早い冬将軍の退散を祈り、春の女神の足音を待ちこがれつつ…
 皆様、風邪、インフルエンザにご注意の上、どうぞご自愛ください。
 では、また次回。

めでたさや…

 新年明けましておめでとうございます。
 皆様、新しい年をいかがお迎えでしょうか。
 良きこと多き年でありますように心よりお祈り致します。
 本年も「与左右衛門人形アート」をどうぞよろしくお願い致します。

 また、昨年末に日本橋三越にて開催されました
 「干支彫刻による Happy New Year展」に、お忙しい中お越し
 いただきました皆様、誠にありがとうございました。
 この場を借りて御礼申し上げます。

 さて、新春にふさわしく生き生きとしてめでたいショットを俳句リレーで
 綴ってみましょう。

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 近隣の農家の和水仙

 「和水仙花も香りも魁(さきがけ)て」  脩巳

 陽当たりの良い土手に群生する和水仙です。
 青々とした葉の色と白い花房の対比がくっきりとして、新春の清々しさを
 奏でております。
 近づくと何とも言えず甘く良い香りがたち込めています。
 寒気の中でも凛としたたたずまいに思わず背すじを正します。

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 1本だけ咲き始めた白梅

 「魁て咲く白梅のめでたさよ」  脩巳

 散策コースの途中に数本ある梅の木の中で、この1本だけが昨年末から
 チラホラと咲き始めました。
 年末は比較的暖かな日が続いていましたので、梅の木も春と勘違いして
 綻び始めたのでしょうか。
 何はともあれ新春早々めでたいですね。

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 近在の農家の人参洗浄

 「めでたさよ朱(あか)鮮やかに初人参」  脩巳

 珍しい1枚。農家の人参収穫後の洗浄作業です。
 泥だらけの人参が洗濯機のような機械に入れられ、水を浴びながらくるくる
 回転しています。
 人参全部が常に動いていて、カメラのピント合わせががうまくいきません
 でした。少々のズレはご容赦のほど。
 人参同志がもみ合いこすり合い、見る見る間に泥だらけの人参が色鮮やかで
 ツルツルピカピカの見事な姿に変身するのです。
 農家の庭先での光景ですが、初めて目にしました。

 「初人参泥落とし朱冴え冴えて」  脩巳

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 たわわな万両の実

 「冴え冴えて実万両の紅き玉」  脩巳

 ヤツデの木の下の万両です。
 10年ほど前に山菜採りに出かけた森の中から1株持ち帰り、鉢植えに
 したもので、ご覧のように今では数本に増えました。
 この紅い実も、やがてどこからともなく飛んでくる鳥達の餌となって、
 1つ又1つと持ち去られてしまいます。

 続いては今年の初制作のショットに移りましょう。

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 キンネコの下準備           ボディ、各ヒレの布貼り終了

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 紅いキンネコ完成

 「紅きタマ春を寿ぎ福招く」  脩巳

 先ずは制作事始めとしてタマちゃんに登場してもらいました。
 「果報(家宝)は寝て待て」ポーズのタマちゃんが、皆様に福をもたらして
 くれることでしょう。

 ということで、写真と共に俳句リレー、いかがだったでしょうか。
 本年もよろしくおつき合い下さいませ。

 寒さ厳しき折から皆様どうぞご自愛下さい。
 では、また次回。

今年もいよいよ…

 今年も残す所十日余りとなりました。
 年末のこの時季のお決まりのご挨拶で始まりましたが、皆様いかがお過ごしで
 しょうか。
 年齢を重ねるごとに、一年の過ぎ去る速さを実感しております。

 さて、今回は今年の締めくくりのブログと相成ります。
 ただいま開催中の展覧会(のちほどご紹介)に出品の作品紹介方々、
 制作進行のご報告から早速始めましょう。
 まずは、前回の続きから。

 紅白フクロウの揃い踏みです。空にはたくさんの星をちりばめました。

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 笑ってる?              小首傾げて。

 紅白各々の完成作品。アクリルケースに入ります。
 ケースのまま台座に展示することも、また、壁面に展示することもできるように
 設えてあります。

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 並べると背景の青の色の違いがよくわかります。

 以上がフクロウをモチーフとした作品。
 題名は共に「聖」としました。

 数年前、神社の森に山菜のぜんまいを採りに行ったことがありましたが、
 その時大きなフクロウに襲われて、かぶっていた帽子を脚の爪で飛ばされ、
 あわや顔面をやられてしまうところでした。
 森の守り神のようなその風格に恐れ入った記憶がよみがえりました。

 次に小作品の制作紹介に参りましょう。

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 ①ニワトリの玉子よりやや大きめを油土で作り、石膏型おこし。
 ②石粉粘土で玉子づくり。数回に渡ってサンドペーパーをかけ、
  表面をなめらかに。

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 ③ひよこの頭の型おこし。
 ④頭はここから更に肉付けし、細部へ。

 IMGP5089.jpg  IMGP5111.jpg
 ⑤玉子に純金箔、青金箔、純銀箔を各々数回貼り重ねる。
 ⑥ひよこの頭。毛布状布を貼り込む(寒梅粉)。口ばしは純金箔。
  目には光沢を入れる。

 IMGP5115.jpg  IMGP5116.jpg
 ⑦玉子の体と頭の結合。
 ⑧脚。成形、研磨ののち着色。

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 ⑨脚の取り付け。
 
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 ⑩表情豊かに。

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 ⑪台に取り付けて仕上げる。

 以上で今回の作品は完成の運びとなりました。
 フクロウとひよこ達は次の展覧会に出品されております。

 EPSON004表
 EPSON005裏

 さて、締めくくりです。
 今年も「与左右衛門人形アート」にお立ち寄りいただきまして、ありがとう
 ございました。心より感謝申し上げます。
 来年は作品共々更に大きな飛躍を遂げたいと思っております。
 来たる新年が皆様にとりまして素晴らしい年でありますように、また、
 お健やかな良い年でありますようにお祈り致します。
 来年もよろしくお願い申し上げます。
 どうぞ良いお年を!
 では、また、次回。

冬の足音が…

 北国や高い山々からはすでに雪の便りが届き、関東にも冬の足音が
 近づいて来ております。
 そんな季節の中で小春日和の穏やかな陽差しを浴びていると、まるで時間が
 止まってしまったかの様な不思議な気持ちを覚えます。

 皆様いかがお過ごしでしょうか。
 今回の始めのショットはこの時季ならではの花、「石蕗」です。

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 道端の土手の群生

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 鮮やかな黄の花

 「石蕗」…ツワブキと読みます。ツヤブキとも言います。
 気が付くといつの間にか鮮やかな黄色い花を咲かせています。
 この花を目にすると冬が近いことを実感します。

 「石蕗の花の密かに咲きにけり」  脩巳

 ツワブキはフキの仲間ではなくキク科の植物。
 そう言われてみるとなるほど花は菊の花によく似ていますね。
 葉はフキの葉にそっくりですが、肉厚でツヤがあります。
 ツヤブキとも言われる由縁でしょうか。
 若い葉柄は食用になるとのことです。
 私はまだ食したことがありませんが、いつか機会があったら試してみたい
 ものです。

 「石蕗の黄に朝一の気を貰い」  脩巳

 寒さを覚える朝に、濃緑の葉を背景にして咲き誇る鮮やかな黄色い花は、
 一日の始まりを元気づけてくれるようで、身が引き締まります。

 さて、お待たせ致しました。
 前回に引き続き制作進行状況をご紹介しましょう。

 IMGP5014.jpg① IMGP5021.jpg
 ①布やつまみ細工の貼り込みの下作業-和紙を貼る。
 ②ちりめん布を貼り込む(寒梅粉による接着)。

 IMGP5025.jpg③ IMGP5018.jpg
 ③布貼り込み終了。頭部は羽状布使用。
 ④つまみ細工の準備。今回は3cm四方大。

 IMGP5028.jpg⑤ IMGP5032.jpg
 ⑤つまみ接着。
 ⑥貼り込みのひと通り終了。脚と頭部は同材料。

 IMGP5038.jpg⑦ IMGP5047.jpg
 ⑦背景の空間制作。顔料の群青色の地に三歩色金箔(青金)を押す。
 ⑧左…群青に青金箔の月。 右…濃群青に純金箔の月。

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 ⑨仮設置。脚のツメはこれから。パネルは43×25cm。フクロウは20cm大。

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 ⑩赤いフクロウ(まだ途中)も作成中。

 制作の進行状況は以上ですが、これらの2作品は他の小作品2〜3点と共に
 次の展覧会に出品予定です。毎年恒例となりました「干支展」です。

 日本橋三越6Fアートスクエアーにて
 2016年12月14日(水)〜12月27日(火)
 「干支彫刻による Happy New Year展」

 師走の慌ただしい時期ですが、お近くにお出かけの際にはご高覧頂きたく
 よろしくお願い致します。

 以上今回はこれまで。
 寒さが厳しくなって参りますので風邪にご用心。
 皆様どうぞご自愛ください。では、また次回。

プロフィール

yosouemon

Author:yosouemon
新潟県生まれ
人形作家/画家
東京芸大日本画科卒
与左右衛門(よそうえもん)は
生家の屋号
本名 庭野脩身

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