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早春の共演

 「三寒四温」という言葉は、もともとは「冬」の気温の変化のことを指して
 いたと、つい先日のラジオで気象予報士の方が話しておりました。
 寒い日が3日くらい続くと、そのあとに比較的暖かく感じる日が4日続くと
 いう意味で、中国大陸や朝鮮半島では冬のシベリア高気圧から吹き出す
 寒気が7日くらいの周期で強まったり弱まったりすることに由来する言葉と
 言われています。
 日本では冬この周期で寒暖の差が表れることはほとんどありませんが、
 その代わり早春に低気圧と高気圧が交互にやってきて周期的な気温の
 変化を繰り返すことが多くなります。
 このため日本における「三寒四温」という言葉は、本来の冬ではなく春先の
 気候について使われるようになったということのようです。
 
 そんな気候の中、3月に入って春の雪を観測したかと思いきや一変して
 陽春の陽射しが降り注ぎ…。
 季節は正に目まぐるしい動きを見せております。

 皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 本日のショット1枚目は「蕗の花」と「ユキヤナギ」です。
 前回2月のブログで顔を見せた蕗のとうをご覧いただきましたが、その後の
 成長ぶりをどうぞ。

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 ユキヤナギの枝越しに蕗の花

 2月に摘み採って「蕗味噌」にて春の先取りを味わいましたが、敢て少し
 採り残し、久しぶりに蕗の花を楽しんだ次第です。

 「競い合う花もろとも春を謳う」  脩巳

 それでは本題へ参りましょう。
 かねてよりご依頼の「ジャンボキンネコ」が完成の運びと相成りました。
 先ずはこれまでのキンネコ、コキンネコとの「共演」からご覧いただきましょう。

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 キンネコ達の共演

 写真中央の小さいのとその前の黒いのがコキンネコ、他の3体はキンネコ。
 ジャンボと比べるとその大きさの違いが歴然です。
 次に2体のジャンボキンネコを順を追ってご覧ください。
 因みに体長は34~5センチ。尾ヒレの伸ばし具合で多少の違いがあります。

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 2体一緒
 
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 少し見上げる一体の正面
 
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 やや右向きの一体の正面

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 ヒレ無地

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 ヒレ各々の先端に模様あり

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 泳ぎポーズ

 以上、ジャンボキンネコを様々な角度からご紹介しました。
 この2体は数体のキンネコ、コキンネコ達と展示のため近々広島県へ
 向けて出発します。

 次に、「第2回花とアートと昭和の五日市町展」のお知らせです。
 昨年に引き続き東京都あきる野市後援の同展に出品致します。
 詳細は以下の通りです。

 展示会場   戸倉しろやまテラス第2展示室
           あきる野市戸倉325番地
           JR五日市線 武蔵五日市駅下車 
           西東京バス 数馬 または 藤倉行き 7分 
            「戸倉」下車 徒歩2分 旧戸倉小学校
 展示期間   3月16日(土)~7月7日(日)
 時  間   午前10時~午後5時

 今回の展示作品は、2013年にアメリカのニューヨークアート展に出品
 しました「満月」です。

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 「満月」

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 展示風景

 戸倉しろやまテラスは、旧戸倉小学校校舎があきる野市の研修センター
 として設営されており、宿泊も可能です。(要予約)
 秋川渓谷を眼下に臨み奥多摩ハイカーや川遊び等で訪れる多くの人に
 親しまれています。
 7月7日までおよそ4ヶ月近くの開催期間ですので、お出かけの機会が
 ありましたら是非お立ち寄り下さい。
 また、旧校舎の職員室跡に設営のレストランは、かつてのこの地域の
 老舗割烹旅館直伝のメニューがとりわけ美味しく有名です。

 締めくくりに3月16日(土)のNHKラジオ「文芸選評」俳句で三回目となる
 石井アナウンサー推薦の私の句をご紹介しましょう。
 兼題は「しゃぼん玉」でした。

 「すろろろと連なり空へしゃぼん玉」  与左右衛門

 選者の津川絵理子氏からも「しゃぼん玉を吹き出す音の表現がぴったり」と
 ご感想をいただきました。
 春の季語「しゃぼん玉」が似合う春爛漫も間もなくですね。

 今回はこれまで。皆様どうぞご自愛下さいませ。

 では、また次回。

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立春早々の雪

 立春の翌日、関東は東京23区を始め広範囲に渡り降雪がありました。
 わずか数センチの積雪でも交通機関や道路網に混乱をきたす都会の
 脆さを露呈してしまいましたね。
 当日こちらの里山は雨でした。
 地理的には房総半島のほぼ中央に位置しており、比較的海へ近距離と
 いうことも影響してか、雪になるより雨になる方が多いようです。
 そして、先述の降雪週の翌週、今度は3月4月並みの気温上昇…
 折れ線グラフを描くが如くに目まぐるしい気温差の有様ですね。
 おしなべて暖冬傾向の予報でしたが、ここまで激しい気温差を体感しますと
 昨今叫ばれ続けている地球温暖化の影響を感ぜずにはいられません。

 皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 今回のショット1枚目は少し前の寒中の近景です。
  
 SUNP0045変更後
 青空と山
 
 雲ひとつない晴れ渡った空。
 この日は気象予報に依れば典型的な西高東低の冬型の天気。
 抜けるような青空ではありましたが北西風が強く吹き続き寒い一日でした。

 「冬天澄み渡り地風吹き渡り」  脩巳

 「寒空の青濃く澄みて山を抱く」  脩巳

 さて、制作状況報告へ参りましょう。
 前回に引き続き「大キンネコ」の制作です。

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 胴体の布(帯地)貼り込み終了

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 背中から

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 2体共に25センチ程

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 前脚の地塗り終了

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 背ビレ、腹ビレの骨組み(針金)

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 尾ヒレの骨組み(針金)

 以上、これからいよいよ制作も佳境に入ります。

 締めくくりに春到来のショットをご覧下さい。

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 フキノトウ発見!

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 菜の花に早くもミツバチ飛来

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 我が家のシンビジジューム。10号鉢に13本。

 本日はこれまで。
 寒暖差の大きい気候変化、くれぐれも体調管理にご注意の上、皆様どうぞ
 ご自愛下さいませ。
 
 では、また次回。

寒中の風物詩

 謹賀新年
 遅ればせながら本年も「与左右衛門人形アート」をどうぞよろしくお願い
 致します。

 わたくし与左右衛門の作品制作の状況報告を主に四季折々の風物詩を
 織り交ぜながら1ケ月に1度のスローペースのブログです。
 気が付けば今年で早12年目に突入致しました。
 今後とも相変わりませずお付き合いの程よろしくお願い致します。

 新年を迎えたばかりの1月1日、大災害が発生しました。
 石川県能登半島を中心とした地域が大地震に見舞われ、甚大な被害を
 もたらし、多くの犠牲者が出ております。
 被害は新潟県や富山県にも及びました。
 連日の報道に心が痛みます。
 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
 そして一日も早い復興と、皆様の明るい笑顔の復活をお祈り致します。

 さて、今年の初ブログは「寒中の風物詩」と題して、先ずは数枚のショットと
 共に私の拙句にお付き合い下さいませ。
 新春寒中の里山散策に乞うご期待!

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 早咲きの白梅

 本年もこの場所のこの白梅は散策に欠かせません。
 あまり知られてはいなかろう所に数本の梅の木。
 その中で早咲きはこの木のみ。

 「吾ひとり早咲きの梅花も香も」  脩巳

 「白梅の香り気高き孤高かな」  脩巳

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 竹林を背に和水仙の群生

 車道の脇の奥まった所。群生する和水仙の背後の竹林は風避けになって
 いるかもしれません。太陽の光を浴びて満開です。

 「風誘う水仙の香の清々し」  脩巳

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 たった1本、満開の冬桜

 脇道にそれた片隅にいま正に満開の冬桜。
 見事な姿で私を迎えてくれました。

 「生きるとはかくも在らんや冬桜」  脩巳

 拙句ながらこの句を現在まさしく生と闘っておられるK氏への讃辞と称したく
 存じます。
 威風堂々、前向きなご姿勢に心から尊敬を申し上げます。

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 道をはさんで向こうの畑に早くも菜の花

 「道向こう菜の花の黄の輝けり」  脩巳

 菜花は摘んでお浸しやからし和えにして食しますが、摘まずそのままに
 しておくと写真の様に早々に花を咲かせます。

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 農家の庭の入り口に見事な蝋梅

 これほどまでに立派な蝋梅は見たことがありませんでした。
 近隣の農家の入り口で撮影させて頂きました。

 「蝋梅や黄の慎ましき佇まい」  脩巳

 「厳として蝋梅香りを放ちけり」  脩巳

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 万両。白い万両はめずらしい。右奥は紅い万両。

 農家の入り口、石畳の上の紅白の万両。目を引きます。

 「めでたさや並ぶ紅白実万両」  脩巳

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 発見!

 紅い満了に近づいたところ、写真の右上の葉に昨夏の空蝉
 (蝉の抜け殻)がしがみついております。

 「万両の慈悲か空蝉宿りけり」  脩巳

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 畑の前の土手に山茶花の花盛り

 山茶花は椿の花が花ごとぽとりと落花するのに比べて、花びらを1枚づつ
 散らします。種類にも依りますが3月くらいまでそうした光景が見られます。

 「山茶花の散りて堤を染めにけり」  脩巳

 「耳澄まし散る山茶花へ目を凝らし」  脩巳

 花びらの散る音を聴きたいものですが、なかなか…

 さて、締めくくりにワンショット。
 与左右衛門の代表的作品の内のひとつ、キンネコの大作品の依頼を
 受けて制作を開始しました。
 大きさは30センチくらいになる予定です。

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 キンネコの頭部の油土原形、型、石粉粘土(左から)の制作

 以上、今回はこれまで。

 寒さ厳しき折柄、皆様どうぞご自愛下さい。
 では、また、次回。

干支の引き継ぎ ~ 兎から辰へ

 例年になく暖かな師走を迎えております。
 日中の気温はこの時季にしては高い日が続いており、時折例年並みに
 なりますので寒暖差が激しい状況ですね。
 朝晩の寒さはともかく日中は所に依っては20度超えも記録されています。
 師走も半ばを過ぎて、そろそろ「大寒波襲来!」の声が聞こえて来そう
 ですね。

 皆様いかがお過ごしでしょうか。
 まずは本日のショット1枚目をどうぞ。

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 八つ手の花

 この八つ手は植えてから20年ほど。
 毎年この時季になるとご覧のように純白の花を咲かせてくれます。
 写真の左側に覗いている赤い実は千両です。
 師走の八つ手の傍らに新年を飾る千両がその赤い色の鮮やかさを
 いよいよ増して、季を引き立ててくれております。
 八つ手は粉砂糖のような細かな花が散った後、種子の丸いぼんぼりの様が、
 さながら大きなぶどうの房を逆さまにしたような姿となり、しな垂れます。
 成長した種子は春には黒い珠となります。
 花々の乏しい冬の間は八つ手もまた一興です。
 ゆったりとして大らかな存在感には圧倒されます。
 そんな八つ手の花に願いを込めて一句。

 「来る年の幸多かれや花八つ手」  脩巳

 さて、お待たせ致しました。本題へ参りましょう。
 今年の干支「兎」から来年の干支「辰」への引き継ぎです。


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 「玉兎」達ありがとう、お疲れ様でした。

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 「玉龍」 ぎょくりゅう達のいざ出陣。

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 三越工芸サロンでの一部陳列

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 碧玉龍と青玉龍

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 朱玉龍と赤玉龍

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 銀玉龍と白・金玉龍

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 各々左右から

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 三玉龍揃い踏み

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 にぎにぎしく、和やかに

 2023年・令和5年の「玉兎」(たまうさぎ)から2024年・令和6年の
 「玉龍」(ぎょくりゅう)への引き継ぎをご覧頂きました。
 いかがだったでしょうか。
 玉龍達は、皆、にこにこと笑顔を見せておりますよ。
 来たる新年は世界中が笑顔であふれますようにと思いを込めて
 制作致した次第です。
 なお、大きさは高さ12センチ。体球は純金箔使用です。

 本年も与左右衛門のブログにお付き合い頂きましてありがとうございました。
 心より感謝申し上げます。,
 来たる新年が皆様に於かれまして幸多き良き年となりますようお祈り申し
 上げますと共に、来年も「与左右衛門人形アート」をよろしくお願い致します。
 皆様どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。

 今回はこれまで。ご自愛下さい。
 では、また、新年に。


暖「立冬」

 「今日は暦の二十四節季の内の立冬です」とラジオから聞こえ、ああ、そうだ
 立冬かと改めて思い起こすほど、すっかり忘れておりました。
 11月に突入してもなお≪暖秋≫が続き、「暖」どころか気象観測史上では
 夏日の記録を更新したりと…
 夏の延長はやがては秋の短さにつながり、秋を満喫せぬまま冬へと移行
 するのでしょう。
 近年秋が短くなりつつあることは巷の話題にも上がっていますね。
 今年は特に極端な気温差に体調管理も一苦労と言う声を耳にします。
 気象庁の長期予報では、この冬は暖冬傾向とのこと。
 これまでには無かった様な暖冬を予想する予報士もおられるようです。

 立冬らしからぬ「立冬」を迎えましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

 本日のショット1枚目からどうぞ。

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 色付いた温州みかん

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 みかんにカマキリ。このカマキリ初めて見た種類。

 ブログではこれまでに「みかん通信」をお届けして参りましたが、いよいよ
 最終通信に近づきました。

 「蜜柑狩りせずに見上げてばかり居り」   脩巳

 「見上げては蜜柑の色を確かめり」   脩巳

 「カマキリに抱かれ輝く蜜柑かな」   脩巳

 さて、お待たせ致しました。
 制作状況の報告へ参りましょう。
 ただいま毎年恒例の干支作品の制作の追い込みを迎えております。
 来年の干支は「辰」ですね。
 構想が中々思う様に決まらず、依って制作は遅々として進まず、ようやく…
 と言った呈です。

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 頭の研磨

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 体球の研磨

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 各パーツ

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 仮りの組み立て

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 各パーツの彩色(1回目)

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 体球の金箔貼り

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 金箔貼り終了

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 眼球を入れる前の頭。角は金箔。

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 仮りの組み立て。ここから仕上げへ。

 完成に向けていよいよ最終段階突入です。
 なお作品名を「玉龍」(ぎょくりゅう)としました。
 干支作品の展示・販売のご案内は以下の通りです。

 会場  日本橋三越本店 6階工芸コーナー
 期間  12月初め頃~12月末

 お近くにお出かけの機会がございましたら「玉龍」達一同お待ち申し上げて
 おりますので、どうぞよろしくお願い致します。

 締めくくりにひとつご報告です。
 先の11月4日、NHKラジオ「文芸選評」に、7月に引き続き俳句が読み上げ
 られました。
 当日の兼題は「湯冷め」でした。わたくしヨソウエモン(ラジオネーム)の句は、
 「逃げ回る裸んぼ追い湯冷めする」でした。

 さてさて暖冬傾向とは言え、皆様インフルエンザや風邪にはくれぐれも
 ご注意下さい。
 ゆめゆめ湯冷めなどなされませぬようにご用心なされませ。

 今回はこれまで。では、また次回。

プロフィール

yosouemon

Author:yosouemon
新潟県生まれ
人形作家/画家
東京芸大日本画科卒
与左右衛門(よそうえもん)は
生家の屋号
本名 庭野脩身

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