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花は花でも…

 今日は制作過程をご紹介する前に、我が家の愛しき花をご覧いただきましょう。
 花は花でも、言うなれば私の「作品」、長年手塩にかけて育て咲かせた私の
 作品です。

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 このシンビジュームは、中型の垂れるタイプ。
 15〜6年前に通販で取り寄せたわずか10センチにも満たない、
 フラスコ育成の苗から育て、ご覧のように立派な花を咲かせるまでに成長
 しました。

 初めは届いた苗の小ささにびっくり。
 果たして育ってくれるかどうか、花が咲くまでに何年かかるやらと気掛かり
 でしたが、呑気で気長の私の性分にあっていたのでしょう。
 成長にあわせてひと回りずつ鉢を大きくしていき6年。
 待ち続けた甲斐があり、ついに花芽を持つまでになりました。
 それからは毎年、株を増やすと共に次々と花を咲かせています。

 この種は1株に2つずつ花芽を持ち、針金で誘導せずとも自然にしだれます。
 これは、3鉢に分けた内の1つで9号鉢(直径27センチ)。
 11本の花芽すべてが開花しました。
 特に間引きして調整したりしませんので、花の房の大きさはまちまちです。
 1年間こちらが注いだ「愛情」に応えてくれたかのように、すべて花をつけて
 くれました。
 株には負担をかけることになり、ちょっと辛い思いをさせてしまいますが…
 そこで、つぼみがいくつか残っているうちに切り取り、後は花瓶で楽しむ
 ことにして、株への負担を少なくしています。
 4月上旬に株を分けたものもありますが、このランはひと回り大きい10号鉢
 (直径30センチ)に植え替えました。

 「植え替えしラン鉢抱え春爛漫」   脩巳 

 根が落ち着くまでは直射日光を避けますが、そろそろ日当たりの良い所に
 場所を移します。

 さて、さて、お待ち遠様でした。
 この時季に相応しく与左右衛門五月人形の完成お披露目と参りましょう。

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 鯉にまたがる子供は、二人の姪の各々の息子の干支にちなんだ人形です。
 うさぎとさる。卯は長い耳、申はかぶとを被っています。
 鯉は以前のブログでお見せしたように、型からおこしていますので大きさは一緒
 ですが、ヒレの形と角度を変えて、少し動きの違いを出しています。
 その長いひげはいずれ鯉が龍になる?ことの象徴であり、また、手綱でもあります。
 円台の重なりは、鯉が跳びはねた時の水面の波紋をイメージしています。
 各々家紋が手前正面です。

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 姉の息子の干支は申。かぶとをはずすとモンキーヘアーをイメージした頭です。
 かぶとの正面の赤い玉は天然さんごです。
 ひげの手綱は、和紙のこよりを太→細へ作ったものを固め、金糸を巻き付けて
 います。2つとも靴は革製です。

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 妹の息子の干支は卯。敢えてかぶとを被らせず、卯の皇子の化身としました。
 ファンタジーな世界を。

 いかがでしたでしょうか。
 五月人形の制作過程を3回に渡ってご紹介しました。
 完成作品から遡ってご覧いただくと、制作の流れがつかめますのでお試しください。
 
   展覧会のお知らせ

 〈その1〉 辻村寿三郎と11人の人形作家展

   上段右端が私の作品「降誕」、他の出品作品は次回ブログにてご紹介します。

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 〈その2〉 彫刻アニマルパーク展

       5月22日(水)〜6月4日(火)
       日本橋三越本店 6階
       こちらは昨年に続き2回目、キンネコのみの出品となります。
       最新作を出品の予定。

 同時期開催となりますので、丸の内から日本橋へ、はたまた日本橋から丸の内へ、
 さわやかな季節の散策かたがた、ぶらり立ち寄ってみてください。

 皆様のご感想お待ちしております。

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桜あれこれ

 皆様、お変わりございませんか。
 桜前線は徐々に北上し、街なかのソメイヨシノに代わり八重桜が
 待ってましたとばかり、その艶やかな姿を披露し始めました。
 まるで時代劇のおいらんさながら、堂々として貫禄十分なお出ましです。

 「紅の葉を従えて咲き八重桜」   脩巳

 対照的に里山の山あいでは、ひっそりと山桜がその清楚な出立ちで佇んでいます。
 山桜は早咲きもあれば、忘れた頃に咲くような遅咲きもありますね。

 「山霧に紛れて咲きし桜かな」   脩巳

 里山の霧が晴れて、遠くの山あいにうっすらと残っている白さは山桜。
 コブシの花の力づよい白さと違い、いかにも儚くといった風情があります。

 「散り際の色淡くして山桜」   脩巳

 山桜はソメイヨシノのような華やかな散り方はせず、その白い色をさらに淡くして
 ひっそりと散ってゆくのです。

 今年の桜も皆様と共に、それぞれ悲喜こもごもの物語を綴ったことでしょう。
 とは言え細長い日本列島のこと、まだまだこれから1ケ月に渡って桜を愛でることが
 できるのですから…

 さて、本日は前回のつづき。五月人形の制作過程を写真と共に順を追って
 ご覧ください。(ここまでの過程は前回ブログをご参照のほど)

  IMGP0080_convert_2013040915276.jpg①  IMGP0083_convert_20130409152827.jpg

  ①帯地を貼り込むために薄い和紙を下地として貼る。

  ②寒梅粉(かんばいこ)を使い布を貼っていく。
   (寒梅粉とはもち米を蒸して乾燥させ、粉末にしたもので、水で溶いて
    接着剤として使用する。溶き加減と貼るタイミングが難しい。)

  IMGP0084_convert_20130409152906.jpg③  IMGP0088_convert_20130409152953.jpg④  

  ③電気こてを当てながらしっかり定着させる。

  ④片面ずつ貼り込み、カットし、更にナイフで仕上げる。

  IMGP0093_convert_20130409153024.jpg⑤  IMGP0097_convert_20130409153053.jpg

  ⑤尾ヒレ。このようにパーツごとに仕上げていく。

  ⑥木目込み式貼り込みの溝に金糸を貼り渡してふちどる。注射式接着。

  IMGP0098_convert_20130409153126.jpg⑦  IMGP0110_convert_20130409153301.jpg

  ⑦布地貼り込み、金糸によるふちどり終了。本体とヒレは別々の帯地使用。

  ⑧目玉を入れ、金糸ふちどりの後、組み立て。
   目玉は別に作り、はめ込む。

  IMGP0102_convert_20130409153424.jpg⑨  IMGP0106_convert_20130409153232.jpg
 
  ⑨卯年生まれのための人形の頭に、耳を取り付ける。
   耳は布貼り込み後、金糸ふちどり。
  
  ⑩ピンクと銀の糸を装飾する。

  IMGP0104_convert_20130409153200.jpg⑪  IMGP0114_convert_20130409153453.jpg

  ⑪申年生まれのための人形のボディ装飾。

  ⑫各々の頭が完成。

 とまぁ、今回はここまでにしておきます。
 各々の写真の間には、更に2、3枚ずつ制作課程の詳細がありますが、
 ざっと見繕ってのご紹介です。

 さあ、いよいよ次回は与左右衛門五月人形完成のお披露です。
 はたしてどんな風になっているのでしょうか。楽しみにお待ちください。

 それから、ひとつ嬉しいお知らせです。
 今年の地球屋「ベルデドールフェスタ」で、私の作品「春の女神」と「幻鳥」が
 審査員特別賞を受賞致しました。
 昨年5月のブログでご紹介してありますので、ご覧いただければ幸いです。

 では、また次回。皆様のご感想をお待ちしております。

プロフィール

yosouemon

Author:yosouemon
新潟県生まれ
人形作家/画家
東京芸大日本画科卒
与左右衛門(よそうえもん)は
生家の屋号
本名 庭野脩身

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