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秋の夜長

 深まりゆく秋の中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 つい先日まで賑やかな合唱を奏でていた虫たちも、今では草むらの中から
 か細い声の独唱が時折聞こえて来るばかりです。

 秋の夜長…何をするにも集中できる静かな夜。
 読書も良し、趣味事に精を出すも良し。
 勿論、グラス片手に酔いしれるも良し。秋の夜長…。
 都会の雑踏の中では果たしてどんな物語が繰り広げられるのでしょう。
 こちらの里山では夜の深さが静寂を越えて、胸が締め付けられるほど
 澄み切って、天空の闇から聴こえて来るのは人形達の声ばかり。
 それはそれは淀みなく溢れて来ます。
 そして私の耳から腕へ、指先へと音楽の様に流れて、ひとつの形となって、
 やがて私の指先から人形達が躍り出て来るのです。
 秋の長き夜がいつまでも明けず、この至福の時がずっと続きます様祈る
 ばかりです。
 これが里山での物語。皆様の秋の夜長の物語は如何でしょうか。

 「長き夜や心遊ばす時に酔う」   脩巳

 そんなことで、今回は新作2件の制作過程をご覧いただきましょう。

 IMGP2007.jpg
 3つの頭部。研磨の前。

 IMGP2006.jpg
 体は大きな羽子板を用います。

 IMGP2005.jpg
 大漁夫婦猫の成形。研磨。

 IMGP2010.jpg
 布を貼り込む前の和紙貼り。

 IMGP2013.jpg
 夫婦2匹の頭部。

 さてさて、これら人形達の未来は如何相成りますか。お楽しみに。

 お次は秋ならではの風物詩をご紹介しましょう。
 一体何だかお分かりでしょうか。初めてご覧になる方もいらっしゃるのでは?

 IMGP1971.jpg
 蔓状の植物の実です。

 IMGP1972.jpg
 やっとの思いで無事収穫。

 これはズバリ、「木通」「通草」=アケビです。
 アケビ。一度は耳にしたり、実物を八百屋や果物屋の店頭で目にしたことは
 あっても、実際に蔓に実を付けているのをご覧になるのは珍しいでしょうね。

 「口開けて吾を見下ろす木通かな」   脩巳

 かなり高い木の枝に蔓が絡み、木通は熟れてパックリと口を開け、
 「採れるもんなら採ってみろ」とばかり。
 見上げる私を小馬鹿にした様に見下ろしています。
 どうしてももぎ取りたくなって孤軍奮闘致しました。

 「手繰っては蔓手繰っては木通採る」   脩巳

 それはそれは、甘く、みずみずしく美味でございました。

 最後に9月の日本橋三越での「アニマルパーク展」のご報告を。
 今年もたくさんの方々にご来場頂きまして有難うございました。
 お陰様で盛会の内に無事終了致し、「天馬」も「キンネコ達」もたいそう
 喜んでおりました。
 因みに来年は春5月の予定です。
 今年に引き続き十二支にちなんだ作品を予定しております。
 勿論、我が愛しのキンネコ達も新メンバーが集まって馳せ参じまするぞ。
 ニャオ、ニャオ、オーッ!

 以上今回はこれまで、お楽しみ頂けたでしょうか。
 皆様のご感想などお待ちしております。では、また次回。

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プロフィール

yosouemon

Author:yosouemon
新潟県生まれ
人形作家/画家
東京芸大日本画科卒
与左右衛門(よそうえもん)は
生家の屋号
本名 庭野脩身

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