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桃の節句

 3月3日は桃の節句、雛祭り。
 女の子の健康と無事を願い雛人形を飾ります。
 そして季はいよいよ春を迎えます。
 皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 先日、ようやく姪の長女の雛人形を送り届けることができ、ホッとひと息ついた
 ところです。
 本来ならば、立春過ぎの大安の日に飾るのだそうですが、如何せん呑気な
 性格に加えて遅作の小生のこと。
 ましてや他制作と相まって…と遅れの言い訳の余念がありません。

 「幸あれと祈りし雛を送り出す」  脩巳

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 写真は、その「与左右衛門雛」を納めた桐箱です。
 実は今作で三姉妹そろって私の雛人形を造らせてもらったことになりました。
 三姉妹それぞれに女の子が誕生し、私の姉からの制作依頼でした。

 さて、お待たせしました。前回の続きへと参りましょう。
 前置きでも触れましたが、縁あって姪達三姉妹の各々の長女の雛人形を
 造らせていただく光栄に与りました。
 今作は三女の家へ参ります。

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 1.屏風の上部に家紋を入れたあと、枠の取り付け。
 2.両雛の上着のミシン掛け。

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 3.ミシン縫いを表に返して、手縫いでとじる。
 4.各々の雛の上着。豪華な織物の帯地使用。

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 5.着装して帯を〆る。各々の帯を青、赤の細ひも飾り。
 6.後姿。男雛と女雛の蝶結びの形を変える。
 
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 7.冠をつけ、帯止めをして完成。
 8.右横から。ピアスのエメラルドに注目。
 
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 9.髪飾りをつけ帯止めをして完成。うっすら頬紅。
 10.右横から。朱色地に紫の織糸が映えます。ルビーのピアス。
 
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 11.揃って。
 
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 12.完成。金と朱赤の色調が暖かさを醸し出してくれます。

 今回の制作紹介はこれまで。
 次に展覧会のお知らせを。

 「彫刻アニマルパーク」展
  ・期日 3月9日(水)〜3月15日(火)
  ・場所 日本橋三越本館6F アートスクエア

 新作のキンネコ、コキンネコが出張します。
 モンキーバナナ、三猿もお待ちしております。
 今回は、例年と異なり期日は1週間です。
 お近くのお越しの折には是非ともお運びいただきたく、よろしくお願い致します。

 以上、今回はこれまで。
 いよいよ3月。旅立ちの季節です。
 そして一日も早くうぐいすの唄声を待っております。
 とは言え春は名のみの…どうぞご自愛ください。
 では、また次回。

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春立つや

 暦の上では早や立春を迎えました。
 皆様いかがお過ごしでしょうか。

 暖冬と言われたこの冬も、1月下旬には東京にも積雪があり、いつもの冬らしい
 光景が見られました。
 九十九里に近い房総のこちらの里山は、たまに雪がちらつくことはあっても、
 滅多に積もることはありません。
 朝晩は冷え込みますが、日中の陽射しはたっぷりです。
 里山の畑の片隅では、残された昨秋の葉野菜に、ちらほらと菜の花の色付きが
 みられます。
 それはさておき冬の名残のワンショットをどうぞ。

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 田んぼにて。

 近くの田んぼに張った氷です。
 この田んぼの道沿いには杉林があり、冬場はまったく陽射しをさえぎられて、
 気温が緩まない限り氷が溶けません。

 「幾重にも輪を描きけり田の氷」  脩巳

 日中陽が当たらずとも、いくらかの気温の緩みで少しは溶けて水溜りの水位の
 変化があるのか、そこへ未明の冷え込みが追いかけての結氷となるのでしょう。
 マーブル模様のような曲線はいくつもの輪を造り、自然の神様の為せる仕業を
 物語っております。

 「手袋の色とりどりに児らの行く」  脩巳

 児童たちの朝の登校の列は、乱れることなくリズムを刻んでの行軍です。
 カラフルな毛糸やサッカー用らしき手袋の数々が、少し離れたこちらからも
 伺い知れます。
 田んぼの氷を見つけワイワイ騒いではいるものの、学校へ急ぐ道すがら
 田んぼに踏み入る余裕はないようです。
 下校時にはきっとガヤガヤと児童達が氷割りに興じることでしょう。

 さて、お待たせしました。前回に引き続き与左右衛門雛の制作状況です。
 いよいよ先が見えて来ました。
 備品ひとつひとつの作業を進めながら、これから仕上げへと向かいます。
 
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 1.女雛の着付け開始。
 2.男雛の着付け。

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 3.着付け終了。これから更に上に着付け、帯をしめる。

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 4.男雛の冠作り。
 5.冠の成形。

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 6.黒塗りし、垂纓(すいえい・後方の帯)をたらす。
 7.冠と女雛の髪飾り。
 
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 8.仮に付けてみる。

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 9.男雛の耳にエメラルド、女雛の耳にはルビーのピアス。
 10.純金箔屏風と雪洞(ぼんぼり)の成形。

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 11.屏風の絵柄は桃と桜。(途中)
 12.雪洞の塗り。

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 13.雪洞の制作。
 14.雪洞の装飾。

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 15.台にもうせんを取り付ける。
 16.台と雪洞の完成。

 以上、今回はここまで。さあ、いよいよ総仕上げへ向かいます。
 両雛の顔の仕上げ、上着、帯しめ。
 冠、髪飾りの取り付け。
 屏風の描画(家紋入り)と枠の取り付けなどなど、あとひと息です。
 次回のブログをご期待ください。

 締めくくりに一句。

 「春立つや母旅立ちの日を重ね」  脩巳

 立春は我が母の旅立った日。
 かれこれ20年近くになりますが、立春が巡って来る度に思い出されます。

 さあ、いよいよ春…とは言っても暦の上でのこと。
 今しばし寒さとの闘い。皆様、どうぞご自愛ください。
 では、また次回。

プロフィール

yosouemon

Author:yosouemon
新潟県生まれ
人形作家/画家
東京芸大日本画科卒
与左右衛門(よそうえもん)は
生家の屋号
本名 庭野脩身

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