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春眠暁を覚えず

 ショショニ テイチョウヲ キク
 ヤライ フウウノコエ
 ハナオツルコトシンヌ タショウゾ

 記憶が正しければ、唐の詩人孟浩然の五言絶句だと思います。
 まさしくこの漢詩の如き季節の今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 先ずはこの度、九州地方に甚大な被害をもたらし、今なお連発地震により
 避難生活を余儀なくされている被災地の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
 一日も早い復興とお健やかな日常生活をお祈り致します。

 さて、季節はすっかり春爛漫を迎えております。
 桜はソメイヨシノが葉桜への衣替えを急ぐ一方で、八重桜がここぞ出番と
 ばかりに、その艶やかな姿をお披露目しております。

 そんな春真っ盛りの中、一見秋の紅葉かと見紛う程のワンショットが
 こちらです。

 IMGP4412.jpg
 竹林。左の白い部分は山桜。

 黄色からやや橙色がかった、こんもりとした木立の連なりは竹林です。
 竹が春に葉を落とすことを竹秋、竹の秋と言い、春の季語です。

 「しなやかに揺れ風孕む竹の秋」  脩巳」

 「竹秋や葉はやわらかき風に乗り」  脩巳

 次は季をほぼ同じにして、芽吹いて間もない木々の色彩ハーモニーの
 ワンショットです。
 この時季は思ったより短く、うっかり見過ごしてしまうと青葉への移行が早い
 ので、「旬」の景に出逢うタイミングが大事です。
 一年の四季を通じて自然が奏でる季節の表情の中で、青葉になる前のこの
 出来たての若葉の時季が大好きです。

 IMGP4392.jpg
 近在にて。前景は桂の木の若葉と桜。

 「パステルの色さながらに丘の春」  脩巳

 さて、お待たせ致しました。作品の制作状況に参りましょう。
 前回に引き続き人形の背景・屏風の作画状況から。

 IMGP4401.jpg①  IMGP4404.jpg

 ①画面全体に緑青をのせ、前回の青画面から緑画面へ。
 ②水金箔の砂子で森に差し込む光を。(下地)

 IMGP4406.jpg
 ③部分。

 IMGP4342.jpg④  IMGP4344.jpg
 ④刺青ならぬボディペインティング。
 ⑤描画は顔にも。

 IMGP4347.jpg⑥  IMGP4350.jpg
 ⑥布を貼り合わせ、葉を作る。
 ⑦切断、葉の切り取り。

 IMGP4352.jpg⑧  IMGP4355.jpg
 ⑧靴の制作。(皮使用)
 ⑨葉の形を意識して切断。

 IMGP4357.jpg⑩  IMGP4358.jpg
 ⑩金のひもで装飾。
 ⑪靴完成へ。はき口は緑のひもで装飾。

 IMGP4361.jpg
 ⑫二色の葉をボディに。(途中)

 以上、今回はこれまで。

 いかがでしたか。
 まだまだ完成にはほど遠く、とりわけ屏風の表現には難儀しそうです。
 現在開催中の「第32回ニュークリエイティブ展」(東京都美術館)に出品
 している「Sakura」もそうですが、今回制作中の「シェイクスピア展」用の
 作品も、平面作品と人形との「一体化」を試みての制作です。
 まさしく試行錯誤の連日。
 さてさて、いかが相成りますことやら…
 では、また次回。皆様どうぞご自愛ください。

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プロフィール

yosouemon

Author:yosouemon
新潟県生まれ
人形作家/画家
東京芸大日本画科卒
与左右衛門(よそうえもん)は
生家の屋号
本名 庭野脩身

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